[開催報告]九州支部 夏セミナー

九州支部スタッフの與古田英裕です。
2024年7月14日(日)、九州大学にて夏のセミナーを開催しました。 
今回は「話題のAIツールで生化学を遊び倒せ!」と題し、今話題のAIツールをテーマに取り上げました。大雨の中でしたが、学部生から博士課程の方まで幅広い年齢層の若手研究者、16名にご参加いただきました。 

1つ目の企画、「研究を語れ!若手科学者プレゼン大会」では、数名の方に15分間の研究発表を行っていただきました。時間ギリギリまで質疑応答が飛び交い、活発なディスカッションが行われました。 その後に行った研究交流会では、学年や研究内容に応じてグループに分かれ、研究や生活、AIツールの使用などについて議論し、参加者同士で交流を深めました。

2つ目の企画、「ChatGPTを活用!Pythonでデータ解析」では、話題のChatGPTなどの対話AIを活用し、RNA-SeqやMicrobiomeなどのオープンデータをPythonで解析しました。 ほとんどの参加者がPython初心者だったため、突然提示されたデータとお題に最初は困惑していましたが、「ChatGPTにどういう風に質問をすれば、思うようなコードを書いてくれるのか」などのコツを掴むことができました。 

3つ目の企画、「AlphaFoldで遊ぶ!タンパク質の構造予測」では、先日発表されたAlphaFold3を題材に、AlphaFold3およびFoldseekの使い方を学んだ後、『独自の一次配列から、新規っぽい立体構造を予測』するコンペティションを実施しました。参加者はChatGPTなどを使用して、提示された制約の中で独自のタンパク質の一次配列を設計しました。この設計した配列の立体構造をAlphaFold3で予測し、その予想構造の精度と既存構造との類似度を指標に、新規のタンパク質構造の探索に取り組みました。 このコンペでは、九州大学のファン ボンジュさんが優勝し、賞品が贈られました。 

様々なAIツールが話題となる中、実際に研究に活用するための『第一歩』が難しいのではないかと思います。今回の企画を通して、AIツールを身近に感じ、研究等に活用するキッカケとなれば幸いです。
今回の企画に参加し、盛り上げてくださった参加者のみなさまに心より感謝申し上げます! 

生化学若い研究者の会 九州支部は今後も様々なイベントを開催します。 
皆様のご参加をスタッフ一同お待ちしております。